「セルシンを中止したところアカシジアを発症するほどの離脱症状が生じた。リボトリールでのベンゾ再服薬(3日に1回3mgの投与)で離脱症状が落ち着き、減薬を再開したが、リボトリール3mg→2mgまで減らしたところ羞明、眼痛などの離脱症状が発生した」
という理解で合ってますか?
羞明、眼痛などが忍容不可能なまでに厳しい離脱症状でしたら、服用量を戻すしかありません。ちょい戻しで戻るかもしれないし、3日に1回3mgまで戻さざるを得ないかもしれないし、2日に1回3mg、あるいは毎日の投与まで増薬までしないといけないかもしれない・・・それは戻してみないと分かりません。
ちなみにベンゾジアゼピンの場合の「頓服」とは月に1、2回程度の使用が「頓服」です。3~4日に1回の使用は頓服ではありません。常時使用とほぼ同じです。
そして、連用期間が2か月半であっても重度の身体依存が形成されることはよくあります。数週間の使用でもそうなるケースは少なくありません。
『ベンゾジアゼピン投与開始からわずか数日~数週間後に身体依存が形成された例もありました』(米FDA ー ベンゾジアゼピン薬のブラックボックス警告更新要請より)
最初からマイクロテーパリングで減薬をすべきかどうかは身体依存の重症度によりますが、今はまず症状を安定化させることを最優先に考えるべきかと思います。