拙書『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法』をお買い上げいただき大変ありがとうございます。
セルシンの服用量を戻さずに頓服だったリーゼが常用になってしまった、とのことですが、要は「用量を元に戻した」ということになると思います。
用量を元に戻さざるを得ない(あるいはさらに増量せざるを得ない)状況というのは、何もベンゾ減薬に失敗した時(減薬の進めすぎ)ばかりではなく、家族関係の悪化、仕事の大きなストレス、SNSでの誹謗中傷、事故、冠婚葬祭、等々さまざまな理由で服用量を元に戻さざるを得ないケースも多々あります。
今回はコロナ罹患という事故に遭い残念なことになってしまいましたが、これに腐らず、また1からやり直しのつもりで今まで通り減薬に取り組むことです。もしまだ減薬を再開できるほど体調が落ち着いていないなら、リーゼなりセルシンなりをもう少し戻すのも一手かもしれません。
リーゼももう毎日服用しているならもはや頓服ではないので頓服という概念からは外して考えます。
常用しているセルシンとリーゼとどちらから減らすか、ご自身のご判断にお任せという所です(いちおう、原則としては短期作用型のものから減らします。リーゼとセルシンであればリーゼの方が半減期が短いです)。