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管理人
キーマスター拙書『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法』をお求め頂きたいへんありがとうございます。
セディール(タンドスピロン)はセロトニン神経系に作用する(具体的には5-HT1A受容体に作用する)抗不安薬であり、GABA受容体作動薬であるベンゾジアゼピンとは異なります。つまり、セディールはベンゾジアゼピン薬ではありません。
ではなぜ、セディールがベンゾジアゼピンではないにもかかわらず、ジアゼパム換算値に掲載されるのか?、ですが、主に以下の理由が考えられます。
セディールはジアゼパムと同等の抗不安効果を示すことが報告されており、ベンゾジアゼピンとは異なる作用機序を持つものの、抗不安効果を示すセディールが抗不安薬として臨床的に一定の評価を受けてきたため、ベンゾジアゼピン系抗不安薬との比較参考情報としてジアゼパム換算値表に加えられた、と考えられています。管理人
キーマスターエバミールをすでに規定最大量(2mg)飲んでるのですね。
それではエバミール増量は無理ですね。。。管理人
キーマスターエバミールに戻したものの、離脱症状はある程度食い止めることができたが耐えられるほど十分には離脱症状を戻せていない、とのことであってますか?
もしそうであれば、素直に「エバミールを増量」すれば良いかと思いました。他のベンゾ(長期作用型)の処方ですが、
● それらのベンゾに「置換」するには、今の耐えられないほどの離脱症状が発生している状況下にあってはリスキーかと思われます。例えば置換先のベンゾが合わなかった場合(あなたのGABA受容体と親和性がなかった場合)、さらに悪化する状況に陥る恐れがあります。
● したがって、それらのベンゾを「追加」する方がまだ安全かと思います。長期作用型のベンゾには、ジアゼパム、メイラックスなどがあります。
あなたに合うベンゾであればどちらでも良いです。
しかし、メイラックスは長期作用型というより超長期作用型であり、それゆえ減薬時に面倒なことになる可能性があることは知っておいてください。※ メイラックスの減薬時で面倒なことになる、については拙書『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法』の158ページ~160ページに書いてありますのでよく読んでください。
管理人
キーマスターご不安のなか心中お察しいたします。
離脱症状が悪化してしまったのなら用量をさらに戻すしかないのではないでしょうか。
これまで話してきたとおりですね。※ あくまで原則、セオリーです。どうするかは自己責任でご判断願います。
管理人
キーマスターそうでしたか。耳鼻科医にもかかわらずずいぶん正確な臨床アプローチでかなり良いドクターですね。主治医の提案どおりにしても良いかもしれません。しかし、拙書の228ページ~232ページは読んでいただけたのでしょうか?
トラドゾン、ベルソムラ、デエビゴ以外にもベンゾとは異なる「副作用を利用した睡眠を改善する効果が期待できる薬」を紹介してますので参考にしてください。それらが絶対安全!、というわけではありませんので、主治医とよく相談して検討してみてください。おそらくよくご存じかと思います。>「レンドルミンを20年」等の長期服用している方・・・略・・・私は1年ちょっとで全然効かなくなってしまったのですが、1つのベンゾでずっと安定して眠れるということもあるのでしょうか
→ 回答:そういう人は少なからずいると思います。あるいは、すでに自分の睡眠力で寝れているが惰性で飲んでいる/プラセボ効果で寝れている、という人もいるでしょう。管理人
キーマスター2020年というとオレキシン作動薬の睡眠薬が発売されて久しい頃で(ベルソムラ2014年発売、デエビゴ2020年発売)、主訴が不安やパニックならともかく、不眠であるのになぜオレキシン作動薬を第一選択薬としなかったのだろう?と不思議ですが、主治医がベンゾの危険性についてあまり知らずそれまでの惰性で習慣的に処方してしまったのだろうと思われ、今となっては過ぎた話で悔やんでも仕方がないのでこれからの話をしましょう(ベンゾ以外の睡眠薬あるいは代替えとなる催眠作用のある処方薬については拙書228ページ~232ページに書いてありますので参考にしてください)。
上記で述べたように、ベルソムラあるいはデエビゴという新薬にはベンゾジアゼピンのように身体依存性はありません(100%無いとは言いませんが)。また耐性もつきにくいとされています。わたしだったらデエビゴを追加しようと思うと思います。ただし、要注意として、現在服用中の「ユーロジンからデエビゴに置換」することは「ユーロジンの一気断薬」と同じことになってしまいます。あくまで「デエビゴの追加」にするでしょう。ただ、副作用や人により合う合わない、は当然あるので、その辺は主治医に必ず確認してください。
また、新薬ゆえにまだ枯れてない薬(まだ発見されていない副作用、悪影響があるかもしれない)というご懸念がある場合は、やはり市場に出て何十年もたっている他剤(拙書228ページ~232ページに記載)を参考にし主治医と相談なさってください。その他のご質問:
・力価の高さと離脱の困難さに相関性はあるか?
拙書145ページ~146ページでも触れましたが、力価と離脱困難性に相関関係はありません。高力価のリボトリールやソラナックスでもテーパリングですんなり1年程度で中止まで持って行けた人々はいますし、逆に最弱力価グランダキシンでかなり厳しいことになる人もいます。ただ、力価が高いと、ドライカットではどんなに小さく割ってもそれなりのジアゼパム換算値までしか下げられないので「力価が高いとマイクロテーパリングがやりにくい・都合が悪い」という意味で相関性はあるといえます。
アシュトンマニュアルには『クロナゼパム(リボトリール・ランドセン)等の高力価のベンゾジアゼピンからの離脱は特に困難というエビデンスもあります』(アシュトンマニュアル日本語版52ページ)とありますが、当時はまだ20世紀でグーグルもアマゾンもない時代。一般人がビーカーやシリンジを手に入れるのもほぼ不可能で、水溶液タイトレーションなんていう手法がアイデアとして無かった時代です。水溶液タイトレーションが可能なら、何度でもスケール変換して0.000000xx…mgといった超微量まで落とすことも可能になります。・「サイレースはやめにくい!」
いろいろな人がいろいろな事を言います。サイレース(フルニトラゼパム)は米国で発売禁止になったため、ベンゾの中でも特にヤバい、と何のエビデンスもなく叫ぶ人がいますが、サイレース(フルニトラゼパム)が米国で禁止になったのはデートレイプでそれが多用されていたためです。サイレース(フルニトラゼパム)がベンゾの中でも特別どうこうということはありません。化学構造式もベンザリン(ニトラゼパム)と似ています。
「レキソタンが一番やめにくい」とおっしゃる薬剤師さんもいました。力価の話を持ち出して「リボトリール・ランドセンが・・・」という人はやはり多くいらっしゃいますね。しかし、すべてエビデンスなく出鱈目です。結局、人それぞれなのです。管理人
キーマスター増薬の件は以前回答した通りですが・・・
ホーム › フォーラム › 減薬中サポートフォーラム › 管理人さんならどうされますか? > 回答#1152引用:「私だったら少しずつ増量していくかもしれません。・・・以下略」
管理人
キーマスター離脱症状が忍容可能になったので減薬を開始しました。
もっと具体的に言うと、その状態のままであっても何年でも生きてはいける(日常生活ができる)というレベルの離脱症状でした。管理人
キーマスターそもそも、原疾患が寛解していない状況で、減薬を始めてはいけません。
拙書『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法』のAmazonの紹介文の中でも、だいぶ以前からアンダーラインを引いてハッキリ書いております。
“””
《現在服薬中の方へ》
まず、原疾患が寛解していないとベンゾの減量を始めることはできません。
“””管理人
キーマスター理屈としてはわかるのですが、そのような変則的なやり方を実際に行なった事例を聞いたことが無いので、ノーコメントというところです…
管理人
キーマスターなぜそんなに様々なベンゾを一気断薬したのでしょうか。2023年となれば厚労省による「重篤副作用疾患別対応マニュアルーベンゾジアゼピン受容体作動薬」も公表されて久しい頃。主治医によるいきなりの処方中止であったなら許しがたいことです。
ワイパックス、ソラナックスを服用していて、それらが確かに当時効果があったのなら再服薬で症状が落ち着く可能性は無くはないです。ただそれらを断薬して1年以上も経っており、ランドセン増量ほどは期待できなさそう…という感じです。
管理人
キーマスター>ランドセン増量して継続内服して効果があるかどうかを見極める場合の継続期間の目安はどれくらいでしょうか
人それぞれであり目安はありません。
再服薬や増量をしたとして、効果がある場合は、通常は「……イケそうだ」と自分ですぐに分かるものです。ですがそうでない場合もあるかもしれません。ほんとうに人それぞれでありどうなるかはやってみないと分からない、としかお答えできません。>ランドセン増量が効果なかった場合のランドセン減量の仕方はどうしたらよろしいでしょうか。
まったく効果がなかったらのなら増量前の用量に戻しても大丈夫なのでは?と普通は思いますが、正直わかりません。増量した所からのマイクロテーパリングが必要になるかもしれません。※ どう判断し何をするにせよ、必ず主治医と相談の上自己責任でお願いいたします。
管理人
キーマスター原則、忍容可能なまでに離脱症状を安定化させないと減薬を始めることはできません。すでにご自身で、体感でそのように感じていらっしゃるかと思います。
アシュトンマニュアル22ページには次のように書いてあります。
『(一気断薬した患者は)ベンゾジアゼピンを再服薬して、より緩徐な減薬スケジュールをやり直したなら、
離脱はもっとうまくいくだろうと考えます。しかし残念ながら、そうは簡単にいかないのです。
理由は明らかではないですが(おそらく最初の離脱の経験により、既に神経システムが過敏になり、
不安レベルが跳ね上がっているからでしょう)、当初のベンゾジアゼピンの用量では、
二度目には効果がないことがしばしばあります。増量した場合にだけ、症状がある程度緩和する人もいるかもしれません。』つまり再服薬時に元々の用量ではなくさらに増量していたらもっと離脱症状を安定化できていたかもしれません。
>2024年5~6月にランドセンを10日間位2~3錠に増やしたことはあるのですが効果はあまり感じられませんでした
少しは効果を感じたのでしょうか?
効果を少しでも感じたのであれば、3錠(1.5mg)程度ではなくさらに3mg、あるいは4mg等に増量してかつ継続服用すれば徐々に効果を期待できたかもしれませんが、もう随分時間が経ってしまっています。今それをして離脱症状の緩和が期待できるかどうかは未知数でありわかりません。※ どう判断し何をするにせよ、必ず主治医と相談の上自己責任でお願いいたします。
管理人
キーマスター厳しい状況の中、ご心労の絶えない日々をお過ごしのこととお察し申し上げます。
2024年1月に一気断薬し、2月に再服薬した際、どの程度戻したのでしょうか(元々何ミリ飲んでいて、何ミリ再服用したのか?)
またその際、離脱症状はどの程度戻せたのでしょうか?
管理人
キーマスター大原則として「患者が離脱症状を発症した場合は、ベンゾジアゼピンを以前の投与量に上げ、容態が安定してから後、徐々に漸減する必要があります。」(引用元:FDA ー ベンゾジアゼピン薬のブラックボックス警告更新要請)
とにかく12月の断薬からまだ1カ月も時間が経っていないので、通っていた神経内科かいずれかのクリニックで元々の薬を処方してもらい再服薬すべきです。再服薬が遅くなればなるほど症状を戻せない、あるいはさらに悪化する、というリスクが高まっていきます。クリニックには上記「FDA ー ベンゾジアゼピン薬のブラックボックス警告更新要請」を念のため印刷して持っていき読んでもらうといいかもしれません。
岐阜県でベンゾジアゼピン離脱症状に詳しい病院・機関等はわかりません。
ベンゾフォーラムの投稿はほとんどあなた様と似たような状況を訴えるものばかりです。
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